【ボドゲレビュー】月面探検 (oink games) – 極限状態でミッションに挑む緊張感がたまらない。月面を舞台にした名作協力ゲーム

どんなゲーム?

酸素が足りない。

太陽からのすさまじい磁気嵐によって月に閉じ込められ、地球からの物資は月面に散らばってしまった。宇宙飛行士たちは酸素補給もままならない状況の中、決死の物資回収ミッションに挑む。全員で力を合わせてミッション達成を目指す協力ボードゲーム。知恵と仲間を信じて、生還せよ!

https://oinkgames.com/ja/games/analog/moon-adventure/

ゲームとしては oink games の人気作、「海底探検」がベースになっています。舞台を宇宙に移し、より極限状態で挑める協力型ゲームです。

限られたアクションの中でプレイヤーは移動、物資回収、酸素補給をこなし、酸素が尽きないように全員が基地に生還しなければなりません。

時には仲間へ酸素や物資の融通を図ることもあるでしょう。簡単すぎず難しすぎず、協力型ゲームとしてギリギリのバランスが上手く取られています。

  • プレイ人数:2-5人
  • 対象年齢:10歳以上
  • プレイ時間:約40分
  • 原作:oink games
  • 発表年:2021

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザイン:こだわりのコンポーネントデザインがどれも美しく、無駄がありません。

盛り上がり:みんなで手数を計算、協力して移動。コミュニケーションが捗ります。

運要素:ダイスの出目、カードやチップのドロー、運に左右される要素は色々。協力ゲームだけど負けても運のせいにできるのはちょっと気が楽ですね。

おすすめポイント

ストーリーとは裏腹に?楽しく遊べるデザイン性

コンポーネントのデザインはoink games らしく、シンプルかつモダンでまとまりのあるデザイン。酸素が足りないとか物騒なバックグラウンドですが、ゲームはそんなこととは関係なく楽しく遊べます。

机に広げた時のビジュアルもオシャレでgood。

ロール(役割)が違うことでプレイパターンの幅が広い

プレイヤーに役割を割り振って遊びます。『パンデミック』をプレイしたことがある人なら、あれと同じような感じだと言えば伝わるでしょうか。

ロールの組み合わせによってゲーム中にできることが変わってくるので、決まったパターンに落ち着くことがなく、マンネリ化しづらいです。1ゲーム終わった後ですぐに役割を変えてもう一度、と続けて遊びたくなる魅力もあります。

気軽に楽しむためにちょうど良いランダム要素

全員で決められた数の救援物資を持って帰ってくるのが目的なのですが、この物資、無事なものと壊れてしまった物資が混ざっていて、基地に持って帰ってくるまでは中身を確認することができません。

数が足りているように見えても、いざ蓋を開けてみたらダメな物資ばかりで数が足りませんでした……という残念な結果になることも。

無事である確率がモノによって違うので、ある程度のコントロールは効きます。それも織り込んだ上での一筋縄ではいかないデザインですね。実際プレイしてみるとわかりますが、絶妙な加減だと思いました。

総評 – 良作!

初挑戦は3人でプレイ。1回目のプレイは酸素が足らずうっかり即死、2回目のプレイで全員生還、無事な物資の数もギリギリ足りてゲームクリアとなりました。難易度は中程度~やや難ぐらいでしょうか。手数計算などターン制ゲームの基本を押さえていればままあ誰でもクリアが目指せる難易度と言えそうです。

例によって持ち運び簡単なサイズなので、仲の良い友人の家に持ち込むのには特にオススメです。

酸素がなくなる前にご購入は以下のリンクからどうぞ。命綱はつけましたか? それでは、いってらっしゃい!


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