【ボドゲレビュー】ヒトイキ/ヒトイキ 別館 (コスメボックス) – いつでもどこでも誰とでも、さくっと遊べる昭和レトロなおしゃれカードゲーム

う~ん、つかれた。

なんかここ最近ずっと休みが足りてないな。ずっとデスクワークってのも身体に良くないよな~。

たまには静かな場所でのんびりしたいなあ。

仕事にも何にも追われない日に、積んでた本でも読んで。

冷房の効いた喫茶店で、昔ながらのクリームソーダでも楽しみながら。

ゆったりヒトイキ……

はっ。夢か。

※休みが足りてないというところまではノンフィクションです。

どんなゲーム?

ヒイテ、カサネテ、ソロエテ。シンプルなルールで得点を競うセットコレクション。

  • プレイ人数:2~6人
  • 対象年齢:8歳以上
  • プレイ時間:15分
  • 原作:コスメボックス
  • 発表年:2021

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザイン:デザイン全振り型のカードゲームです。好き。

ルールの複雑さ:UNOを知っていればそれにちょっと説明を加えてやるだけで誰でもできます。カードがデザインに全振りしているせいでルールにノータッチなため、ルールは最初によく読みましょう。

その他:カードスリーブはTCGサイズですが、スリーブに入れると箱に入らなくなります(厚みではなく幅が足りない)。

↑驚異のゼロ余白。ここまでみっちり詰まっているのは珍しいので思わず写真を撮ってしまいました。スリーブに入れるなら代わりになる箱を用意しておくと良いでしょう。

こんな人にオススメ

  • 文字の少ないゲームが好きな人
  • オシャレなカードデザインのゲームが楽しみたい人
  • スキマ時間でもまとまった時間でも遊べるゲームが欲しい人

動画で遊び方を見る

こちらはコスメボックス様公式の遊び方動画です。wi-fi環境のある場所でご覧ください!

プレイ風景

クリームソーダが描かれた、小説の表紙のようなカードがたくさん。

これをよくシャッフルして、一人5枚ずつ配ります(手札)。山札の一番上をめくって場の中央に出します(場札)。さらに一人一枚ずつプリンカードを配って、準備は完了です。

実はゲムマ終了後すぐにコ○ダ珈琲店に寄って早速遊ばせてもらったのですが、これくらいだと喫茶店の小さなテーブルでも遊べます。このコンパクトさはいいですね。

ゲームの目的

さて、先に目的を確認しておきましょう。

このゲームの目的は、手札の5枚のカードを上手くそろえることです。ポーカーみたい?

同じ色、同じ形のグラス、同じトッピングのカードがそれぞれ何枚あるかで以下のように点数がつきます。

イロトッピングカタチ
5枚セット10点9点8点
4枚セット6点5点4点
3枚セット3点2点1点

上記とは別に、コーヒーカード+イロがバラバラのクリームソーダ4枚=7点になります。

ヒイテ、

手番になったら、山札か場札からカードを引きます(最初の手番の人は場札からカードを取ると場札がなくなってしまうので、必ず山札から引きます)。

カサネテ、

手札のカードのうち、場札の一番上のカードとイロ、カタチ、トッピングのうちどれか一つ以上が共通しているカードを、場札に重ねて出します。UNOみたい。

この時、今引いたばかりのカードをそのまま出すことはできません。

※出せるカードが一枚もない時は、そのまま手札を全員に公開します。出せるカードが全くないことを全員が確認したら、そのカードを全てシャッフルして山札の一番下に置き、新たに山札の上からカードを5枚引き直します。

ソロエル。

全てのプレイヤーが手番を5回プレイしたら得点計算に入ります。残っている手札のカードを公開し、点数表に従って点数をつけます。最も点数が高いプレイヤーが勝利です。

そう、ここまで出したカードは関係ないんですね。手札に残すカードを選ぶゲームです。

クリームソーダだけじゃない、喫茶店ご自慢のメニュー

コーヒー

コーヒーのカードはワイルドカードです。場に出ているカードの種類にかかわらず常に出すことができますし、場にコーヒーが出ている時はどのカードでも続けて出すことができます。

コーヒーカードが最後まで手元に残っていた場合、その他の4枚がバラバラの色のクリームソーダになっていると、7点のボーナス点が付きます。

素直に色を揃えているなら出してしまっても構いませんが、最後まで揃わなさそうな時には手札にしまいこんでおいた方がいいかも?

ナポリタン

ナポリタンもコーヒーと同様にワイルドカードですが、こちらは手元に残しても点数にはなりません。

すごい盛り。名古屋かな。

ナポリタンを出すと「おかわり」みたいなことができます。出したプレイヤーはその場で山札の上から3枚を公開し、そのうち1枚を自分の手札に加えます。そしてさらに続けて好きなカードを一枚場に出すことができます(今引いたばかりのカードは出せません)。手札を整えるのに役に立つカードです。

プリン

最初にしれっと登場していますが、各プレイヤーはプリンカードを1枚ずつ持っています。これは山札には入っていません。

手番終了時、次のプレイヤーの手番になる前に各プレイヤーは「プリンを食べるかどうか(プリンカードを使うかどうか)」を決めます。プリンを食べるプレイヤーは、プリンカードを裏返します。そうした時、そのプレイヤーは場札の一番上のカードを引いて、代わりに手札から一枚カードを出すことができます(出す時のルールは守ります)。

プリンカードは1ゲーム中1回しか使えません。

拡張・ヒトイキ別館の箱デザインは○○○○そっくり!

ヒトイキのパッケージデザインは最初の方でご紹介しましたが、その拡張版であるヒトイキ 別館はそれより一回り小さなパッケージです。このパッケージデザインは何かというと、マッチ箱を模したもの。

今でこそ滅多に見なくなりましたが、一昔前の喫茶店には必ずと言っていいほど置いてあったものです。

そんな拡張の気になる中身ですが、新たなフレーバーのクリームソーダや、ホットケーキのカードなどが入っています。いずれもヒトイキと混ぜて遊べるほか、ヒトイキ 別館単体でも遊べるルールもついています。どうせなら両方欲しいのは間違いないですが、まずはこちらからでも!

総評

ゲームとしてはよくあるルールの組み合わせっぽいのに、どうしてなかなか使い古された感じを受けない面白いゲームでした。動きはかなり限られてしまうので技術でどうこうできない部分も大きいですが、それもまた楽しみの一つ。一息つきたい気分の時は深く考えず頭を休めるくらいの気持ちでやった方がいいのかも。

余計な文字が一切入っていないので、小さな額縁に入れて飾ってもいいかもしれません。コスメボックス様の作品はどれもCDのジャケットのような雰囲気のあるアートがいいんですよね。

休日のコーヒーブレイクに、ボドゲ会のスキマ時間に、ちょっとヒトイキ、いかがですか。