【ボドゲレビュー】Floristry (ミナミムキ) – 色とりどりの花束を作る拡大再生産ゲーム ~シックなデザインとフレーバーに癒されつつ~

我が家のダイニングテーブルには、ひとつだけ小さなアレンジメントフラワーが飾ってあります。

それは頂き物で、自分で用意したものではないのですが、機能だけを追い求めた無機質な部屋にそれがひとつあるだけで、ほんのちょっとだけ温かみが感じられるようになるのです。不思議なものですね。

これを読んでいる皆様も、今日は誰かのことを想いながら、花束を作りましょう ― もちろん、ボードゲームで。

ゲームマーケット2022秋新作、ミナミムキ様より“Floristry”のご紹介です。

どんなゲーム?

花屋の研修生となり、お客さんの要望に応えて彩り豊かな花束を作りましょう。
初めは小さな花束でせいいっぱいでも、経験を積むことで、様々な花束を作れるようになるはずです。
ダイスを振って出た目で花を集め、作った花束によって出目を増加させる、 ダイスを振るドキドキ感と成長する充実感を楽しめるゲームです。

https://minami-muki.work/works/floristry.html

花屋の見習いになり、注文を受けた花束を作って腕を磨く拡大再生産ゲームです。

  • プレイ人数:3~5人
  • 対象年齢:10歳以上
  • プレイ時間:45~75分
  • 原作:ミナミムキ
  • 発表年:2022 (ゲームマーケット2022秋新作)

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザインあまりにも最強。ゲムマで行列を作るだけあります。私は箱を見て即予約しました。

盛り上がり:爆発的なアクションは起きづらいので、紅茶でも飲みながら優雅に遊びましょう。

ルールの複雑さ:「宝石の煌めき」などに代表される拡大再生産の基本形に近いです。

その他:#ゲムマ新作トーナメント2022秋 3位入賞作品。

こんな人にオススメ

  • ゲームは雰囲気から、な人
  • 騒がしいパーティーより静かな喫茶店で一人、の方が好きな人

プレイ風景

まずは準備です。注文カード

花カードは箱に立てるスペースが用意されているので、ここに立ててあげます。花屋の店先を見事に再現していますね!

ゲームはラウンド制ですが、1ラウンドを「一週間」と呼びます。手番順ボードがその週のシフトを表しているんですね。ブラックボードに描かれたような色使いとデザインがとてもオシャレです。

花屋の一週間は仕入れから始まります。

袋からプレイ人数に応じた数のダイスを取り出します。手番が早い人から順に、好きな色のダイスを2つピックします。全員がピックしたら、一斉にダイスを振りましょう。

次は受注と生産です。シフト表の順番に手番を進めていきます。

ダイスの出目に応じて、得られる花の種類とサイズが確定します。メインの花は花アイコン3つ分、サイドの花はアイコン2つ分の価値があります。自分のサイコロの出目に応じて、対応する色の花を買うことができます。

注文ボードにある花束には、その花束を作るのに必要な花の種類と数が書いてあります。自分の持っている花で花束を作れる場合は、各ターンに1つだけ、対応する花を消費して注文カードを受け取ることができます。

注文ボードはすぐには補充されず、週が明けるまでそのままです。作ろうとしている花束が先に作られてしまうこともあるので、他のプレイヤーの動向には気を付けましょう。

注文カードは小さくて作るのが簡単なものから、大きくて花をたくさん必要とするものまで様々です。使わなかった花は持ち越すことができるので、花を貯めてより大きな花束を狙うことも可能です。

また、花束の色によって、単純に点数の高い色、ボーナスで花カードをもらえる色、などの差がつけられています。

全員が手番を終えたら、土曜日。ダイスを戻し、花束カードを山から補充します。これで一週間は終了です。

見習いとして腕を磨くと

花束を作ると注文カードに書いてある勝利点が得られますが、その他に大事なボーナスがあります。

注文カードの左上には花アイコンがついており、対応する色のダイスの出目を増やしてくれます。慣れてくるとその色の花の扱いが得意になっていくイメージですね。最初は小さな花束しか作れなくても、ゲームを進めていくうちにたくさんの花を入手して大きな花束を作ることができるようになります。

次の週の手番は前の週の手番が遅かった人から順に、好きな曜日を選んで取ることができます。

それぞれの曜日には追加効果があり、ダイスの出目を増やしたり、タダでカードを受け取ったりすることができます。

休日出勤(日曜日)も可能です。出目が減らされてしまう代わりに最速で手番が来るため、どうしても作りたい花束がある時にはそうしなければならないこともあるでしょう。

誰かが8つ目の花束を作り上げたら、その週でゲームは終了します。

総評

皆で盛り上がるというよりも、とにかく落ち着いた、カフェの一角のような雰囲気が似合うボードゲームです。お気に入りのアロマオイルを焚いて、温かいコーヒーか紅茶を片手に楽しみたい。

花を立てるラックや、ダイスをしまう布袋など、ただ平らに広げるボドゲと違って、どことなく花屋のフレーバーに合った雰囲気を出しているのがとにかくエモくて、それだけでもテンションが上がってくること間違いなしです。

忙しない日々に、ほんの少し、花束の彩を感じてみてはいかがでしょうか。

画像はミナミムキ様公式HPよりお借りしました。