皆さんは心霊写真を見たことはありますか?
心霊写真なんて見ない方がいいとはわかっていても見たくなってしまう、不思議な魅力というか魔力のようなものがあります。あなたの写真だって、狙って撮ったわけでもないのに実は撮れているかもしれません。一度ぐらいカメラロールを全部見返してみた方がいいですよ。
今回はそんな心霊写真を撮りに行く、ちょっと変わったボードゲームをご紹介します。2人用協力プレイゲーム、GHOST SNAP(ゴーストスナップ)です。
どんなゲーム?
町でひそかに噂される “ゴーストカメラ”を手に入れた2人は、その噂を確かめるべく、心霊スポットをめぐりおばけを探しはじめます。
霧のかかる墓地で恐る恐るカメラを構えると、なんとそこには本物のおばけが!
不安な気持ちを押しころし、奇妙な「ゴーストスナップ」がいま始まります。
恐怖に打ち勝ち、オバケの写った写真をたくさん撮ることを目指す、2人用の“不安型”協力ゲームです。
- プレイ人数:2人
- 対象年齢:10歳以上
- プレイ時間:15分
- 原作:YUTRIO
- 発表年:2022
チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。
デザイン:不気味な雰囲気を守って絶妙に怖カワイイデザインが秀逸!
ルールの複雑さ:説明書だけ読んでも直観的には理解しづらいので、まずは一回やってみよう、そんなゲームです。とは言っても複雑ではなく、やり方さえわかれば楽しく遊べます。
その他:カードスリーブはTCGサイズ(63×89mm)59枚。※ハードスリーブは幅が足りない場合あり
こんな人にオススメ
- 2人だけど勝ち負けつけず仲良くやりたい人(協力型ゲームです)
- ホラーとか怖いけど怖いもの見たさで好きな人
プレイ風景
2人プレイ用のゲームです。
山札はよく切っておき、そこから手札をそれぞれ4枚ずつ引きます(”不安”のカードが多過ぎた場合、一定のルールの下で引き直します)。
写真の山は、まだ撮影されていない写真、撮らなければならないノルマを表します。2人のうちどちらかの勇気(ライフ)がなくなる前に、写真の山を全てなくすことが目標です。
心霊写真を撮ろう
自分の手番にすることは、手札から2枚まで好きなカードを使用し、山札からカードを補充するだけ。簡単です。
色々な道具が用意されていますが、中でも一番重要なのが“カメラ”カード。
これを使うことで写真を撮ることができます。この時、撮れる枚数は相方が持っている”フィルム”カードの枚数次第です。
相方がフィルムを1枚持っていれば、それを捨てることで写真が1枚撮れます。
2枚なら2枚、3枚なら3枚まとめて捨てることでまとめて撮れます。
写真の山の上から撮れた枚数分のカードを取り除きます。
不安を溜め込む前にだいじょうぶ?って聞いてあげよう
キャラクターには、「平気」と「怖い」の2種類の状態があります。どうやって切り替えるかというと、自分の手番にカードを使う代わりに、相手に「大丈夫?」と問いかけることで、問い掛けられた側が自由に切り替えられます。いわば意思表示ですね。
しかし、カメラは平気な時にしか使えません。じゃあずっと平気なままでいたいと思うのですが……。
引くカードの中には“不安”カードが混ざっています。これは山札を引き切るたびに次々補充されていくため、枚数はどんどん増えていきます。このカード、「怖い」状態の時にしか手札から消費することができません。
不安カードを入れる枚数を調整することでゲームの難易度を調整できます。
これが手札に4点分溜まってしまうと、スクリームが発生し、勇気が1減らされるとともに強制的に「怖い」状態にさせられてしまうのです。カメラを使いたいからとやせ我慢しているとすぐに溜まってしまいます。
最終的に全部の写真を撮れれば完全勝利です。
表向きに並べると写真がつながるようになっています。おばけもしっかり写っています。やったね。
山札を5回引き切っても終わらない場合はおばけが映っている枚数を点数換算して勝敗を決めます(協力ゲームなので2人の勝ちか2人の負け)。
総評
既存の有名なゲームでたとえるならば、小型の「パンデミック」ですね。一度沼にハマるとなかなか抜け出せない構造も似ています。ただし協力ゲームにしては割とやさしく、難易度「普通」までは楽にクリアできました。
怖そうで怖くない、でもほんのちょっと怖い、ちょっとした非日常的な雰囲気は場を盛り上げてくれること間違いなしです。