このボードゲームの作者さんは、ねこのデザインをふんだんに生かしたオシャレ作品をいくつも出している野生のプロデザイナーさん。
ずっと前から私の趣味どストライクだったので気になっていたんですが、ゲムマで前を通りかかると完売の2文字しか見たことがない(私の気のせいだったらすみません)ので長らくお預け状態でした。
今回通販でついに入手できたので、さっそく広げてみました!
まさか広げるだけでこんなに大変だとはこの時はまだ知る由もなく……
Contents
どんなゲーム?
笑えるほど大きな”かわいい“を。
アウトドア対応、超大判のパーティーゲーム。
- プレイ人数:3~6人
- 対象年齢:12歳以上
- プレイ時間:30分
- 原作:カクザトウ(@studiokakuzatou)
- 発表年:2024
デザイン(10/10):ねこは至高。でもただねこを使ってるから良いとかではなく、きれいに整った今風のデザインセンスがステキ。
盛り上がり:ピクニックの名の通り。勝ち負けを決めるゲームではないので、雑に盛り上がりましょう。
その他:カードスリーブが付属しています。
おすすめポイント
独特すぎる!同人ボドゲならではのコンポーネント
ボードゲームと言われたら、なんか箱に入ってるものだという先入観がありました。
しかし見てください。
まず外装は防水バッグ。
そして中身、カードとかはまあよくあるコンポーネントですが、細かいパーツは一切なく、ゲームボードになる部分はレジャーシート製です。つまり、"PICNIC" AT...の名前通り、ピクニックのお供に遊べます、ということ。同人ならではの何でもアリ感が楽しめます。
広げてみるとこんな感じ↓
デカ過ぎんだろ……
まあレジャーシート4枚ですからね。180cm×180cm(公称)です。このあとゲームボードの周りにさらにある程度のスペースが必要なので、もっと広い空間が必要です。もちろん屋内でも遊んでいいことになっていますし、実際に遊べたので屋外専用というわけではないのですが、これが広げられる家はそう多くないでしょうね。
ということで、さあ、外に出て陽を浴びよう!
持ち込みパーティーをより華やかに。
ところでこのゲームにはいわゆる「プレイヤーコマ」が付属していません。プレイヤーはコマの代わりに、自分の飲み物を使う仕様になっています。
説明書には紙コップっぽい絵柄で描いてありますが、別に何でも構いません。缶ジュースや紙パック、大人なら瓶ビールでも。こぼれるのが怖ければ水筒とかもいいと思います。
あとはゲームの賞品枠として、持ち寄ったお菓子を8個用意します。これもボードの真ん中に置きます。
実際に置いてみるとこんな感じ。皆が持ち寄ったものが広げられると一気に見た目がにぎやかになりますね。なんかピクニック感出てきた!
ただのミニゲーム集にあらず
具体的にどんなゲームかというと、ミニゲーム集みたいな感じです。マットの外周をカードを引いた人が出題者になって、書いてあるお題に沿ったことを皆でやります。その結果次第で自分のコマを進めて賞品をゲットする、というのが大まかな流れ。
試しに一枚めくってみましょう。
……なるほど?
あー。わかるわかる。そうなるよねー(棒読み)
これでもボードゲームとあってただミニゲームをこなすだけではなく、アクセントになる要素も付いています。たとえばこちらのカード。
ただ出されたお題に応えるだけでなく、これを使って勝手に有利な状況を作り出してしまったり。
まさかのわいろを渡すなんて手も……。
気軽に楽しみましょう!
激かわいいイラスト (by 鈴白くま先生)
とってもかわいいねこのアートは鈴白くま先生の作。バリエーションたっぷりでお楽しみいただけます。個人的にはもうこれだけでも手に取る価値があります。
ところで、私の読み間違いでなければ、通販で購入するとゲームには使用しないはずの缶バッジが付いてきます(間違ってたらゴメンナサイ……)。
ゲムマに行く時に鞄に付けていけばねこ派をアピールできます。みんなそうしよう。それがいい。
総評 - しかし、いったい誰が
これを購入してから実際に開けて遊ぶまでにはかなりの時間を要しました。屋内で遊ぶことを考えると、何をしようか考えている時に気軽に出すタイプのボドゲではなく、「今日はこれをやるぞ!みんな集まれ!お菓子も準備しよう!」とある程度準備が必要になりそうです。
プレイ感としては、単なるボードゲームから何歩も進化した、ファミリー向けのパーティーゲーム。同人の無限の可能性を見せてくれた気がします。ねこかわいいね。
ただフラットな目線で評価するとなるとすごく難しいところがあって、元々かなりインドア向けの趣味であるボードゲームをアウトドア向けに作っているのがネック。ボードゲームを探している人には刺さりきらなさそうだし、逆にこれが満足に遊べる人に対してはこのゲームの存在自体がなかなか目に入らないのでは、というのが率直な印象です(なので、少しでも広まればいいな)。
たとえば、キャンプに持っていくにはとても良いと思います。遊び終わった後も普通にレジャーシートとして使えます。それでいいのかどうかは置いといて。棚で眠らせるよりはとりあえず車に積んでおくとかする方がいいかもしれません。
性質上、どう考えてもボドゲカフェでは遊べない貴重な作品です。気になったらBOOTHの通販から! 仲間と集まってぜひ一度お試しあれ。
※製品にねこは付属していません。