【ポーカー】実戦の疑問を分析する #2 HU, ターンで改善したハンドでのチェックレイズ

今回もHUから。

ハンド #2

Table ‘Pudding’ Seat #5 is the button
Seat 2: (8024 in chips)
Seat 5: (9843 in chips)
Seat 5: posts small blind 50
Seat 2: posts big blind 100
*** HOLE CARDS ***
Dealt to Seat 2 [8d Td]
Seat 5: raises 100 to 200
Seat 2: calls 100
*** FLOP *** [Kd 4d 7h]
Seat 2: checks
Seat 5: bets 124
Seat 2: calls 124
*** TURN *** [Kd 4d 7h] [Th]
Seat 2: checks
Seat 5: bets 306
Seat 2: raises 807 to 1113
Seat 5: raises 1587 to 2700
Seat 2: raises 5000 to 7700 and is all-in
Seat 5: calls 5000
*** RIVER *** [Kd 4d 7h Th] [Jh]
*** SHOW DOWN ***
Seat 2: shows [8d Td] (a pair of Tens)
Seat 5: shows [Ah Ad] (a pair of Aces)
Seat 5 collected 15165 from pot
*** SUMMARY ***
Total pot 16048 | Rake 883
Board [Kd 4d 7h Th Jh]
Seat 2: (big blind) showed [8d Td] and lost with a pair of Tens
Seat 5: (button) (small blind) showed [Ah Ad] and won (15165) with a pair of Aces

ES 80bb, Single raised pot. フロップでFD+BDSDをコール、ターンでミドルペアが付いてチェックレイズから3BetAIのラインを取った。SBはナッツFDを押さえているAhAdを持っていた。

疑問

ドローヘビーなボードだけど、ドロー押さえちゃってるこのハンドでターンの3BetAIはコールしていいの? (※AA視点)

ターンのチェックレイズ、さらにオールインは正当? (※T8s視点)

解析

解析条件

  • ハンドレンジは実際に互いが使用しているレンジを入力
  • ベット、レイズ額は75% pot 固定(フロップ 4bet Cap, ターン 3bet Cap)
  • 実戦に基づきポット4, ES 78で計算

結果

※画像はクリックで拡大します。

フロップ、SBのアクション (CBレンジ)
フロップCBに対する BBのディフェンス
ターンCBに対するBBのアクション
ターンCBをチェックレイズされたSBのアクション

考察(要点のみ)

ターン以降のEQ確保のため、BBはフロップCBに対して何もないハンド(レンジのほとんど半分)をフォールドする。BDFDがなければ弱いAハイもフォールド。

ターンCBに対してXRのラインを取れるハンドはほぼ全部KTo(プリフロップのレンジにも問題があるが、ポケットペアがない=セットがないため。ブラフを含めてもXRレンジの40%がKToになる)。CB2発打てる相手に対してターンで逆転した可能性があるため。問題のT8sはターンで逆転したわけではないのでコールで止めなければいけない。

なお、XRを受けたSBはツーペアのほとんどがマージナルになるため、コールで回す。ボトムツーペア(74s)に至ってはKTを一切ブロックできておらずむしろ弱いツーペアのレンジをブロックしてしまっており、EQが低いため、フォールドする(EQ 39.45%)。

参考:ターンCBをチェックレイズされたSBのアクションからツーペアのみを抽出

結論

お互い反省会。

ドローヘビーなボードだけど、ドロー押さえちゃってるこのハンドでターンの3BetAIはコールしていいの? (※AA視点)

→そもそもAAではリレイズを返せない。ターンチェックレイズにコールしてリバーで再評価する。

ターンのチェックレイズ、さらにオールインは正当? (※T8s視点)

→EQは改善しているが劇的に有利になったわけではない上、SDVができているためターンCBには100%コールが正当。

ところでターンのXRレンジの上限(というかハンドの上限)がトップツーペアというのはキャップされているというやつなのではないかとちょっと気になったが、その話はまたいつか。