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今回も6-maxのキャッシュゲームにて。実戦ではあっさりポットを取れて事なきを得たが、アクションが返ってきたらどうする?という話。
ハンド #4
Table ‘******’ 6-max Seat #1 is the button
Seat 1: ($5.14 in chips)
Seat 2: ($5.09 in chips)
Seat 3: ($6.39 in chips)
Seat 4: ($11.11 in chips)
Seat 5: ($5.19 in chips)
Seat 6: ($5.88 in chips)
Seat 2: posts small blind $0.02
Seat 3: posts big blind $0.05
*** HOLE CARDS ***
Dealt to Seat 2 [As Js]
Seat 5: raises $0.07 to $0.12
Seat 2: raises $0.33 to $0.45
Seat 5: calls $0.33
*** FLOP *** [Jc 4d 3s]
Seat 2: bets $0.52
Seat 5: calls $0.52
*** TURN *** [Jc 4d 3s] [Kc]
Seat 2: bets $0.80
Seat 5: folds
nSeat 2 collected $1.91 from pot
*** SUMMARY ***
Total pot $1.99 | Rake $0.08
Board [Jc 4d 3s Kc]
Seat 2: (small blind) collected ($1.91)
Seat 5: folded on the Turn
HJのレイズにSBからAJsで3bet。フロップはドライなボードのTPTKで、ターンでKが落ちたところ。
疑問
・ターンCBもコールされたら、リバーはどうする?
・もしターンでレイズが返ってきたら、何を想定してどうアクションすればいい?
解析
解析条件
- ハンドレンジは実際に使用しているレンジを入力 相手側は想定されるレンジを入力
- ベット、レイズ額は60% pot 固定(3bet Cap)
- ES 100bb仮定で、ポット19, ES 91で計算
結果
※画像はクリックで拡大します。
考察
フロップはレンジが強すぎるため全レンジCBが打てる。IPはJxとある程度のPP、2オーバーとバックドア以上を概ねコールする。AToなどはなんとなくやれそうにも思えるがフォールドしなければならない。
ターンのKcは、AsJsというハンドから見ると非常に良くないカードではあるが、OOPのレンジ全体から見たらほぼベストカード。TT, 99をチェックしたいため、JJ, QJs, JTsと混ぜてチェックレンジを作り、残りをベットする感じ。IPはこれに対して基本的にほとんどレイズはしない。44(セット)、6c5cとごくわずかなKJがチェックレイズ候補だが、OOPにKKやJJがある以上そこまで強く出られない。
ちなみにこのターンでのベストカードはQhで、ワーストはJdと5h。Qhはフロップで全レンジベットした中にあるKQやAQを全て拾ってくれるのでわかりやすい。5hは相手の66,55,76s などが元気になってしまう一方で、こちらにターンCBを打てるハンドを十分に与えてくれない(5cも同様にEVは低いが、こちらはKcQcなどが継続して打ち続けられるようになる)。AJsを持っている立場からするとJdがレンジ中ほぼ最悪のカードであるというのは意外にも思えるが、Jdが落ちたターンではOOPはほぼ全レンジチェックから入り、チェックレイズもほとんどしない。
リバーはAsJsは何が落ちてもチェックする。ベットに対してはリバーがQなら絶対フォールド、クラブ以外なら絶対コール(唯一Tsだけはフォールドするらしい)。クラブが落ちた場合、Aならツーペアなのでコールするが、下のカードが落ちた場合はストレートがない8c、セット→クワッズのない3cのみややコールできる程度。実戦的にはこの場面で相手が33を持っていることも少なくないので、そうなると3cは降りてもいいかも。
結論
・ターンCBもコールされたら、リバーはどうする?
→リバーカード次第でチェックコールする。リバーに落ちてうれしいカードとそうでないカードの区別をつけよう。
・もしターンでレイズが返ってきたら、何を想定してどうアクションすればいい?
→そもそもそんなにレイズが返ってくるシチュエーションではない。返ってきたとしたら、おそらく44やKJによるチェックレイズが過多になるので降りてよい。ブラフ候補は6c5cやロイヤルドローなど限られた数しかない。