早いものでもう年末です。この記事の公開日はちょうどゲームマーケット2023秋の開催日。世間的にはそろそろ忘年会シーズン。お酒の需要が高まってくる時期です。
お酒が大好き、飲めない、飲み会が苦手、色々な声がありますが、当サイトの読者の皆様におかれましてはボドゲは好きなものと決めつけております。
と、いうわけで、年末はお酒を題材にしたボードゲームで盛り上がっちゃいましょう! 今回はトマト同盟堂王国様より、カクテル×パーティーのご紹介です。
Contents
どんなゲーム?
相手を全員へべれけにしたら勝ち!お酒を飲んだり飲まされたり(?)するお手軽カードゲームです。
- プレイ人数:2~4人
- 対象年齢:10歳以上
- プレイ時間:10~20分
- 原作:トマト同盟堂王国
- 発表年:2022
チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。
デザイン:カクテルの擬人化キャラクターたちがたくさん!
盛り上がり:親友を満面の笑顔で全力パンチすることほど楽しいことはない。
運要素:プレイ人数にもよりますが、だいぶお酒が入ってるゲームバランスです。
その他:カードはTCGサイズ(89×63mm)61枚。ただしスリーブに入れると箱に入らなくなります。
こんな人にオススメ
- お酒好きな人!
- かわいい擬人化キャラクターが好きな人
- 勝ち負けとか深く考えずにその場のノリを楽しみたい人
プレイ風景
カードは裏面が赤いカードと茶色のカードの2種類があり、分けて使います。
茶色のカードで山札を作る前に、各プレイヤーはその中から予めベース酒カードを1枚自由に選んで、手元に裏向きで持っておきます。「とりあえず生」の人はビールにするかな?
その後残ったカードを全てシャッフルして山札とし、各プレイヤーに4枚ずつ配ります。赤色のカクテルカードは横に置いておきます(説明書では真横に山札のように置いていますが、表向きでばらまいてあっても大丈夫です)。
各プレイヤーは自分の手札を見て、その中に十徳カードが含まれていれば手札から出して公開します。これにより手札が減りますが、特に補充はしません。
皆で「ヴェリタス!」の掛け声と共に、選んでおいたベース酒を公開しましょう。十徳カードを一番たくさん持っていた人(手札が少ない人)からゲーム開始です!
「乾杯」……?
話はそれますが、「ヴェリタス」ってこのタイミングの掛け声だから何語だかわからないけどまあ「乾杯」みたいな意味だろう、と勝手に思ってたんですよね。
ラテン語で「真理」だった。そっちかい。
このゲームのサブタイトルは「真理の探求者」です。お酒飲みながらそんな深いこと考えてなかった。
自分の手番が来たら、まずは山札からカードを引きます。引いたカードが十徳カードだった場合のみ、手札に加えずにすぐ公開して場に置いておきます。その後、以下のアクションを自由に行います。
ターンのアクション
ベース酒の注文(1ターンに1枚だけ)
手札からベース酒カードを1枚選び、自分のバーカウンターに出します。手札にベース酒カードが2枚以上あっても、1ターンに場に出せるのは1枚だけです。
ジュースの注文(1ターンに1枚だけ)
手札からジュースカードを1枚選び、自分のバーカウンターに出します。ベース酒を出すのと同じです。
サイドメニューの注文
サイドメニューカードを1枚選び、場に裏向きで出しておきます。自分の場に同時に出しておけるサイドメニューは1枚だけなので、既に場にサイドメニューを出している場合は入れ替えます。入れ替えは何回でも行えます。
もどし徳
必要なカードが引けていないなどで困っている時は、自分の場に出ている十徳カードを山に戻し、シャッフルしてから1枚引き直すことができます。この行動は1ターンに1回だけです。
必殺技
自分のバーカウンターに必殺技を持つカードがある場合、対応する色のジュースを流しに捨てることで、必殺技を使うことができます。
ミキシングしてカクテルを作る!
自分のバーカウンターに出ているカクテルとジュースを一枚ずつ選び捨て札にすることで、対応するカクテルカードを自分のバーカウンターに出すことができます。これにより次に説明するアタックがより強力になります!
アタック!
オーダーを終えたら、続けてアタックです。自分以外のプレイヤーを一人選んでアタックします。自分の場に出ているカクテルカードとベース酒カードに書いてある合計のATKが大きければ大きいほど(肝臓に)大ダメージです。
アタックが宣言されたら、他のプレイヤーはサイドメニューを使ったり、アタックされた人はジュースを飲んだりすることができ、それぞれ効果を得られます。サイドメニューを使う場合は表にして捨て札にします。例えば「バニラアイス」を使うと全てのカードのATKを-1できます。アイス強えぇ~~~。
これらの処理をした後でなおATKが1以上残った場合、アタック成功です。アタックされた人は、アタックされた点数分のカードを引かなければなりません。だいたい手札がリソースになるゲームはカードが引ければ嬉しいのですが、このゲームでは手札が7枚になると即脱落(へべれけ!)です。
ちなみに、カードに書いてあるATKは Alcohol To Kanzo の略です。しゃらくせえ~~~。
山札がなくなるまでこれを繰り返します。最後の一人まで脱落せずに生き残れば勝利です!
山札がなくなった場合、その場でゲームが終了しお会計になります。お会計の場合、自分の場に出ているカクテルと十徳カードに書いてある徳点を合計し、より高い徳を得たプレイヤーの勝利になります。
カクテルをいっぱい作ることでも徳は稼げますし、逆に飲まされる側としても飲めば飲むほど(引き次第ですが)徳が稼げます。どちらがいいかは考えどころですね。
総評
要するにベース酒にしろジュースにしろ引けなきゃ出せないので、最悪何もリソースが揃わずに負け、なんてこともよくあります。それもまた一興。
お酒入れつつ何度もぶん回して、理不尽さに振り回されながら遊ぶぐらいがちょうどいいのかなと思います。そういう意味ではお酒ゲームのコンセプト通りです。
2人プレイだとだいぶプレイングを工夫する余地があって、落ち着いて楽しめるゲームになります。なんと相手の猛攻を受け潰して清算で勝ったり、十徳で勝つことすらできます。一方で4人プレイだと一人に攻撃が集中することで容易に1ターンキルが発生します。なので集中砲火を浴びたくなかったら日頃の行いには気を付けましょう(?)
ということで、遊ぶメンツと人数によって、かなり感じ方に差が出るゲームだと思います。色々な人と遊ぶことで、新しい発見があるかもしれませんね。
2024春、拡張が出ます
さて、本作ですが、来春のゲームマーケットで拡張版が出る予定です!
新作では新しい擬人化カクテルの登場もあるようで、さらに戦略のバリエーションが広がるかも。2022春のゲムマでは完売していた人気作ですので、X(Twitter)をフォローして情報は早目におさえておきましょう!
私にはわかります……今から宮廷画家の悲鳴が聞こえてくるようです……
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