【ボドゲレビュー】Spirits of the Forest 日本語版 – たくさんの精霊を味方に。気まぐれな精霊たちと遊ぶ森のゲーム

秋が近付いてきました。お出かけにも適した気候になってきましたが、ボドゲファンの皆様はそんなことはお構いなくインドアで遊びますよね。

森の精霊と聞くと心がざわつきます。今回紹介する Spirits of the Forest は、Kickstarter(クラウドファンディング)から生まれた名作です。シンプルで万人受けするゲームで、精霊とお友達になりましょう。

……きみたちは海のいきものだよね?

どんなゲーム?

気紛れなセラフたちが100年に一度だけ催すゲーム。ボードに並んだ10種類の精霊を誰よりも多く集め、より多くの精霊ポイントを得るゲームです。

  • プレイ人数:2~4人 (1人プレイ対応)
  • 対象年齢:14歳以上
  • プレイ時間:20分
  • 原作:THUNDERGRYPH GAMES
  • 発表年:2018(原作), 2020(日本語版)

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザイン:ドイツのイラストレーター、Natalie Dombois による美麗な色彩とイラストが目を惹きます。

運要素:アブストラクトに近い割には不確定要素が重いです。

その他:カードは全てタイルなのでスリーブは不要。
原作はKickstarter(クラウドファンディング)から。Kickstarter限定の拡張あり、現在入手不可能。

こんな人にオススメ

  • このボドゲの見た目に惹かれる人
  • 先々を読む技術で勝負したい人
  • 人を集めても1人でも遊びやすいゲームを探している人

プレイ風景

ボードに4×12枚の精霊タイルを表向きに並べます。このボードがこのゲームで使用する「森」になります。さらに、決められた位置に8枚の恩寵トークンを置きます。

プレイヤーは自分の手番になったら、森の左端か右端にある精霊タイルから好きなものを取り、自分の手元に置きます。

左右のどちらかが塞がっていないタイルは常にプレイヤーがピックできるようになる、という感じです。麻雀牌を使う一人ゲーム「上海」を知っているとわかりやすいかもしれません。同じ色の精霊タイルはルールに従って同時に2枚取ることもできます。

各プレイヤーはゲームの最初に原石トークンを3つずつ持っています。

各ターンに、手元に原石トークンを持っているプレイヤーは、まだ取られておらず原石トークンも置かれていないタイルを一枚選び、その上に原石トークンを置くことができます。これにより、精霊カードを「予約」することができます。

これは予約しまーす。

予約したプレイヤーはこのタイルをタダで取ることができますが、それ以外のプレイヤーがこのタイルを取るためには、手持ちの原石トークンを1つゲーム外に追放しなければなりません。原石トークンが乗ったタイルが取られた場合、乗っていた原石トークンは持ち主の手元に戻ります。原石トークンを使い切ってしまうと他の人に予約されたタイルは一切取れなくなってしまいます。使いどころを考えるのもまた醍醐味。

恩寵トークンが乗っているタイルをピックすると、同時に恩寵トークンも得ることができます。恩寵トークンは取って初めて表を見ることができますので、勝負を分けるようなものがめくれることもあればまるで役に立たないものがめくれることもあります。

精霊ポイントを1足してくれるものと、追放したジェムを取り戻すことができるものがあります。

森の精霊カードを全部取ったらゲーム終了です。

それぞれ取った精霊ポイントを種類別に数えます。精霊ポイントはそのまま点数になりますが、これを得られるのはその種類の精霊ポイントを一番多く集めた人だけです。

ただし、どの精霊でも見捨てるようなことがあってはいけません。1枚もタイルを持っていない色の精霊1種類につき、点数を3点失います。他のプレイヤーに負けないように1種類の精霊に集中したいですが、全ての精霊を疎かにすることなく集めなくてはいけまないというところがプレイヤーを悩ませます。

総評

誰でもできるルールに味付けをして大人が頭を悩ませる、ぎりぎりの勝負を演出してくれる良作です。

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