【ボドゲレビュー】ポーション・エクスプロージョン – 落ちモノ系がボドゲでも遊べる!色とりどりの材料を集めて、怪しい魔法薬を作ろう【BGAでプレイ可能】

最終更新日が2023年以前の記事です。レイアウト変更のため、正常に表示されない場合があります。

今回はかの有名な落ちモノ系ボドゲ(⁉)、ポーション・エクスポロージョンのご紹介です。

こちらはBoardGameArena (BGA)でも公開されているので、現物が手元になくてもオンラインで気軽に仲間と、あるいは全世界の人と遊ぶことができます!

パズルゲームが好きな人なら、ハマる魅力がそこにある。

どんなゲーム?

プレイヤーは魔法学校の生徒として、素材を集めてできるだけたくさんの魔法薬を調合し、最優秀生徒を目指します。パズルと連鎖が楽しい落ちモノ系ボドゲです。

  • プレイ人数:2~4人(拡張で5~6人プレイ対応)
  • 対象年齢:14歳以上
  • プレイ時間:30~45分
  • 原作:HORRIBLE GUILD
  • 発表年:2015

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

盛り上がり:カラフルなビー玉をじゃらじゃらするゲームで盛り上がらない人なんていません。

運要素:2人だとかなり実力が出ます。3人以上で入り乱れてプレイすると運要素が大きくなりパーティー感が増します。ニーズに合わせて。

ルールの複雑さ:作り上げたポーションが色々な効果を持つので、それは頭に入れておく必要があります。

その他:箱にはそう書いてありますが、45分では終わりません。

拡張版あり(2セット)。

こんな人にオススメ

  • 頭を使うゲームがやりたい人
  • 人数を問わず遊びたい人
  • ぷよぷよ系の落ちゲーが好きな人
  • ボドゲにはまりつつあるので有名どころのゲームを遊んでみたいと思っている人
  • オンラインで気軽に遊びたい人!

Google Play、App Store、Steam など各種媒体でデジタル版をプレイできます(いずれも有料ソフト)!

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プレイ風景

各プレイヤーは1枚ずつ実験台タイルを受け取って自分の前に置き、そこに最初のポーションタイルを2枚選んでセットします。自分の実験台にセットされたポーションの材料を揃えて、ポーションを完成させるのがあなたの仕事です。

各ポーションタイルには穴が開いているのがわかるでしょうか。この穴を全て対応する素材で埋めればポーションの完成。

素材はこちらのビー玉を使って表します。

ちなみに、青がユニコーンの涙、赤がドラゴンの煙……まではいいんですが、黒はオーガの鼻水、黄色は妖精のフケだそうです。ばっちい。

黄色はおそらく直訳というか誤訳で、多分妖精の粉です。映画「ピーターパン」でティンカーベルを振ると出てくる、光る粉がありますよね。あれのことを指しているのだと思います。

素材をディスペンサーに流し込むとこんな感じ。

5列のカラムに素材が充填されていきます。この様子を見て「もう好き」と言う人もいるとかいないとか。

自分の手番になったら、まずは素材を集めます。ディスペンサーに見えている範囲の素材から、好きなものを1つだけ選んでピックします。

この時、ピックした結果落ちてきた素材が同じ色の素材とぶつかった場合、爆発が起きます。爆発が起きると、繋がっている同じ色の素材を全てピックすることができます。

このゲームの醍醐味であり重要なポイントですが、この爆発は連鎖させることができます。爆発によって素材を取った結果さらに衝突が起きたなら、その素材もまた回収できるのです! さながら落ちゲーの連鎖のよう。

こうして素材を手に入れたら、自分の実験台で素材を使いこんでいきます。ポーションタイルの対応した色の穴が空いていれば、そこに素材を置くことができます。

置き場のない素材は3つまでならフラスコにストックしておくことができます。これは次のターン以降に改めて必要になったらポーションタイルの穴に移し替えることができます。

全ての穴を埋めるとポーションが完成し、勝利点を得られます。完成したポーションは実験台から下ろし、裏返しにして自分の前に置きます。

それ以上できることがなくなったら、手番を終了します。手番終了時に使い切れずどこにも置けなかった素材は全てディスペンサーに戻します。また、ポーションが完成してポーションタイルが減っていたら、ポーションタイルの山から1枚選んで実験台に補充します。

素材集めの助けになる色々な要素

完成したポーションを持っている場合、手番中に1回使い切りでポーションの種類に応じた効果を発生させることができます。魔法薬ですからね!

使ったポーションは上下ひっくり返して空であることを表します。なお、ポーションは飲んでしまっても勝利点がなくなることはありません。ポーションをたくさん持っていれば、それだけ一気にいろいろなアクションが取れるということです。

また、毎ターン一度だけ、任意のタイミングで教授の手助けを使うことができます。教授の手助けを使うと1回につき-2点のペナルティを負いますが、ディスペンサーから素材を1つ選んで抜き取ることができます。これにより爆発の連鎖をお膳立てして、大量の素材を集めることができます。ほんのちょっと頭を使うパズルのようでもあり、楽しい部分です。

なお、ポーションの効果や教授の手助けでは爆発は起こりません。

技能トークンをもらってトップの成績を目指そう

同じ種類のポーションを3つ作るか、5種類のポーションを作ると、追加で技能トークンを一枚受け取れ、4点の勝利点を得られます。

技能トークンが売り切れたらそこでゲーム終了です(その後、全員が同じ回数の手番を行うところまでやります)。作ったポーションの得点とトークン、教授の手助けによるペナルティを全て合算して最も得点が多い人がポーションマスターです!

例題:せっかくなのでちょっと考えてみよう

連鎖を作り上げるのが楽しいゲームです。せっかくですので、その一端を味わってみてください。

画像の状態から、今手元の実験台にある2本のポーションを一気に完成させることができます。手順を考えてみましょう。

ヒント

可能なアクションは以下の通り、各1回のみですが順番は自由です……

  • 通常の手番のピック(爆発による連鎖が起きる)
  • 持っているポーションの効果を使う:ディスペンサーの素材を一つ選び、その素材と縦に連続している同じ色の素材を全て抜き取って手に入れる(連鎖は起こらない)
  • 教授の手助け:素材を1つ選び、抜き取って手に入れる(連鎖は起こらない)

ポーションは完成させたらすぐに使えるようになります……

  • 左のポーション:ディスペンサーの素材を一つ選び、その素材と縦に連続している同じ色の素材を全て抜き取って手に入れる(連鎖は起こらない)
  • 右のポーション:縦に連なった異なる色の素材2つを抜き取って手に入れる(連鎖は起こらない)

答え:

Spoiler

①左から4列目、下から3つ目の黄色を教授の手助けで取る。

②左から4列目、下から5つ目の黄色を取る。連鎖で黄1、青4、赤最低3獲得。

③赤2、青4消費して右側のポーションを完成させる。

④完成済みポーションを2本とも使い、赤1黄1黒1を入手。

⑤左側のポーションも完成する。

いかがでしょうか?解けましたか?

総評

有名なだけあってある程度やりこんだボドゲファンなら名前を出せば「ああ、あれね!」とわかってもらえる作品です。一度やっておいて損はないし、一度やれば何度でもやりたくなるゲームです!

ちなみにこちらの作品、現物は非常に入手困難です。初版はすでに売り切れ、第2版も日本語版は在庫がない状態が続いており、取り扱っている店舗はどこを見ても非常に高価です(あと拡張版がいっぱい出てきて紛らわしいですが拡張単体では遊べません)。たまたま定価近くの品が見つかったらかなりラッキーなので必ず手に入れておきましょう。


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