【ボドゲレビュー】Siggil (精霊の紋章シジル) – 静謐さを湛えたデザイン。シンプルなセットコレクションゲーム

どんなゲーム?

紋章から7体の精霊を解き放ち、あなたの仲間にしましょう。より多くの精霊を仲間に迎え入れる、セットコレクションゲームです。

  • プレイ人数:2~4人(1人プレイ対応)
  • 対象年齢:8歳以上
  • プレイ時間:20分
  • 原作:Capsicum Games
  • 発表年:2015

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザイン:ミステリアスな配色と独特なアートが美しいです。私は大好きなのでそれだけで買ってしまったくらいですが、抽象画みたいなので割と好みは分かれるかも?

ルールの複雑さ若干ゲームバランスに問題あり? ルールを少し改変して遊ぶのがおすすめです。詳しくは後述します。

その他バランス上の問題で3人プレイ推奨。
カードは特殊サイズ(57.5×89mm)56枚。Standard USA chimera sleeve というサイズで、流通量は僅少。店頭にはまず置いていない。

プレイ風景

まずは場に56枚のカードを全て配置して紋章を作ります。ルールブックにはカードの配置が何種類か記載されているので、そのうち1種類を選んで並べます。カードの表裏も最初から指定されています。

この後のルールは全て同じなのですが、どの配置の紋章を選ぶかによってゲーム性が全く変わってきます。1つのパッケージで色々なゲーム体験ができるのは良いポイントであり、絵的にも映えるので良いですね。

なります。誰のターンであっても精霊カードを即座に紋章から取り除き、場の脇によけておきます。

精霊カードを集めるには、自由になっている精霊と同じ色、もしくは精霊の持つ数字と同じ数字のカード3枚を組にして手札から出し、自分の前に置きます。

これにより精霊を仲間にすることができます。

総評 – やや上級者向け。「デザインを買う人」におすすめ

芸術的なアートデザインはそれだけでも手に取りたくなる1箱です。

見た目ほど手数が多くないので、丁寧に先々を読まないとすぐ手遅れにされてしまいます。特殊なムーブなどもなくアブストラクトに近い性格をしているゲームです。もしAIと対戦したらボコボコにされてしまうでしょう。

上でも書きましたが、とても珍しいサイズのカードを採用しています。カードスリーブがマジで見つからなくて苦労しました。一応ユーロサイズに入れることはできますが上がかなりダボダボでかっこ悪く、ボードゲームサイズはギリギリ、幅1mm未満の差で入りません。

総じて玄人向けのゲームです。2024年現在大手通販サイトでは扱いがないので、各地のボドゲショップを探すか、海外通販での入手になります。