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花をテーマにしたボードゲーム、Tussie Mussie(タッジーマッジー)の日本語版が、2022年4月にリリースされました!
発売前に予約していましたので、その日に家に届きました。今回はこれのレビューです。
どんなゲーム?
舞台は一昔前のイギリス、ロンドン。最も素敵な花束を贈り合うゲームです。
- プレイ人数:2~4人(1人プレイ対応)
- 対象年齢:8歳以上
- プレイ時間:~30分
- 版元:IELLO
- 発表年:2019
チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。
デザイン:雰囲気から良いニオイがしそう。
運要素:数回遊べば分かりますが、見た目に反してどうしようもなく運ゲーです。
ルールの複雑さ:デザインの好みはさておき、このルールなら小学生でも一緒に遊べます。
こんな人にオススメ
- 生花や花言葉に惹かれる人
- 3人プレイ用のゲームを探している人
- 同じボドゲで何度も遊びたい人
- 多少の運ゲーは許せる人
プレイ風景
原作のButton Shyは毎月軽いゲームを出しているボードゲーム作家団体で、この作品もその例に漏れずかなり軽いゲームです。
Button Shyのホームページはこちら(海外サイトです)
コンポーネントはこんな感じ。
はい、圧倒的美です。これだけで買う理由としては十分です。イラストレーターはZarina Karapetyan.
ちなみにこのカードはペラペラではなくしっかりした材質ですので、スリーブは不要です。
このゲームのアイデアは、かの大ヒット作「ウイングスパン」を手掛けたボードゲームデザイナーである、Elizabeth Hargrave によるものです。タイプとしては、「もっとホイップを!」が近いでしょうか。
やることは極めて単純です。山札から花を2本引いて、隣のプレイヤーに渡します。この時、1枚を表向きに、もう1枚を裏向きにします。決めるべきはこの時どちらの花を表向きにするかだけ。
花を受け取ったプレイヤーはそこから1本を選んで取り、残った方を返します。こうやって渡し渡されを繰り返し、集めた花で花束を作ります。
この時、表向きで渡す花と裏向きで渡す花があるのですが、
思い出のタイル(裏向きのタイル)を、場所を変えずに表向きにします。
ルールブックより抜粋
裏向きの花のことを「思い出」と呼びます。オシャレがすぎる。
単純なゲームですが、人と人とのやり取りを大事にするボードゲームの醍醐味はしっかりと生きています。あなたの隣のプレイヤーは、私が欲しいカードを隠すタイプの人だろうか? 今見えている花はただの釣り餌なのだろうか?
ゲームが進行するとこんな感じになります。
手元の花の素点と効果を合わせてそのラウンドの得点とします。
総評
簡単で誰でもできる、かつ見た目が良いので、ボードゲームにあまり慣れ親しんでいない人を引き込むのにとても向いていると思います。一家団欒でもプレイできるレベルですね。
一方でボドゲ慣れしていて本気のプレイを楽しむ人が集まる時、息抜きレベルのゲームとして楽しむくらいがちょうどいいかなと思います。2人プレイの場合、裏になっているカードの情報は互いに共有しているため、完全情報ゲームとなります。一方で3人以上でプレイする場合、2人でやり取りした裏のカードの情報をその他のプレイヤーは知らないため、不完全情報ゲームとなります。そのため2人プレイと3~4人プレイではゲームの感覚にだいぶ差があります。特に2人プレイでは選択が極めて少ないため完璧なプレイをすることがそれほど難しくなく、そうなるとカードの引きが全てになります。
記事執筆時点で、Amazonでは在庫僅少となっていました。リーズナブルな価格で入手可能なので、ぜひお手に取ってみてください!おすすめです。
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