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ゲムマ終了後、twitterにてゲムマ2023春の非公式アンケートを取らせていただきました。
予告もなく突発的に作ったアンケートだったにもかかわらず、ゆうに100件を超える回答を頂けまして、こうしてまとめるのに十分な数のデータが集まりました。ご協力頂いた方々にこの場をお借りして深くお礼申し上げます。ありがとうございました。
気になる結果をさっき力づくでまとめてきたので、速報でお届けします。特に出展者の方々には良い参考資料になるかもしれません。
Contents
結果発表~~~!!!
なお各データの分析結果と共にその解釈を書き加えていますが、データの解釈自体はあくまで独自のもので、その内容を保証するものではありませんことをご承知おきください。
ゲムマにいた日、いた時間
土曜 | 日曜 | 両日 |
53.2% | 29.0% | 17.8% |
今回は土曜12,000人、日曜10,000人の来場があったことが公式から発表されています。出展側ではないにも関わらず両日来た人も、少数ながらいたようです。
退場時刻が気になるところで、15時~16時に予約キャンセル分の開放などが集中するためかこの時間まで残っていた方は結構いるようです。さすがに16時を過ぎると人もだいぶ減っていますが、それでもこれだけの割合の人が最後までゲムマを楽しんでいたということで、かなり盛り上がっていた回だったと思います。
上のグラフを見てわかる通り、本アンケートの回答層は(たぶん)割と早期入場券を買っていた人寄りである、ということも頭に入れつつ見ていった方がいいでしょう。特に後述の予算についてはこのアンケート結果よりは少なめに見積もった方がいいかもしれませんね。
リピーターの割合
今回が初めて、という方は全体の19.8%でした(本アンケート調べ)。実際はこれよりもう少し多いかもしれません。
一方でヘビーリピーターも多いですね。
会場までの交通費
片道の金額を教えてもらいました。
1,000円かからない近場の人、意外と多いんですね。
中には2万円以上かけて遠方からはるばるという方も。お疲れ様です。
どんなゲームをお探しでしょうか?
はい、これが一番気になっているところだと思います。私は出展側でもないのにずっと気になっていました。
1時間ぐらいで思いついたワードを書き並べていっただけなので明らかなポジティブワードや明らかなネガティブワードなどもあって多少雑なアンケートでしたが、大まかな傾向を知る上ではこの程度でも十分役に立ってくれそうです。少しずつ見ていきましょう。
遊んだことがあるジャンルにこだわるか?
知っているジャンルのゲームの嗜好が強い、という結果になりました。一方で知らないジャンルのゲームであるということはどちらにも働きづらいようです。王道は強し。
あとそれとは少し軸がズレた話ではありますが、ゲムマ限定品であることはかなり強い動機になるようですね。一方で、プレイ済みのゲームをわざわざ改めて買おうとはなかなかならないようです。ボドゲも生もので鮮度が大事?
(こんなこと書いて次回から”限定品”が増えると集めづらくなるのでこれを書くかは本気で迷ったんですが……)
誰と遊ぶ?
これは妥当な結果だと思います。誰かと一緒に遊ぶ光景を容易に思い浮かべられるゲームこそ欲しくなるということですね。ちなみに今回のアンケート中評価が最も高かったのがこの項目です。
製作者から購入者へはゲームの魅力が伝わりやすいので、あまり問題になりません。一方で問題になるのが購入者から一緒に遊ぶ人への魅力の伝わり方。ここが明確になっているゲームは、この点で大きく有利に働くのではないかと思います。
ソロプレイの需要は一部にはあるものの、基本的にはそれほど重視されるポイントではないようです。一人並べは割とニッチな需要。
デザインの方向性
目立つのは怖いゲームはちょっと(かなり?)人を選ぶ、というくらいでしょうか。当サイトでは美しいデザインのボードゲームを中心にレビューしているので、よかったら是非参考にしてくださいね(ちょっと宣伝)。
魅力的な背景作りもゲームデザインの大きな部分を占めています。
絵柄が魅力的。これが今回のアンケートの全項目中2番目に評価の高いポイントでした。どことなく日本ならでは感を感じます。イラストレーター、デザイナーの需要は高そうですね。
コンポーネントの量と質
独自性の高いコンポーネントはかなり好まれるようですね。
量によって大きく左右されるということはないようですが、多すぎてダメなことはない、という結果に。同人制作だとお金のかかることはやりづらいですが、あっさりとまとめてしまうよりはいっぱい入っていた方がいいみたいです。
そしてかなりマイナス評価が重かったのが「使い捨てのコンポーネント」。書き込み型のプレイヤーシート、得点用紙なんかですね。書き込んだり切り取ったりするものは長く遊びづらいからか決定的に買わない要因になってしまうという人が一定数いることがわかりました。
重量級ゲームが好きなお方は……
全体の傾向としては、軽く遊べるゲームの方にやや人気が寄っているようです。
ただ、軽量級ゲーム好きと重量級ゲーム好きはもちろん相反する要素のはず。そこでちょっと手間をかけてそれぞれの項目の相関について分析してみました。
すると、重量級ボードゲーマー向けのニーズはその他大勢のプレイヤーのニーズとは結構違う傾向がある、ということが判明。
モバイルだとちょっと見づらいですが(PCで開く、ヨコ画面で見るなどで適宜拡大してください)他の項目に対して特に違った傾向がみられるものをピックアップしました。重ゲー好きは持ち運びのことはそこまで重視しない、怖いデザインに対してある程度耐性がある(?)、など面白い傾向が見られました。
制作者の知名度は大事
知らない制作者だからと敬遠されることこそないものの、知っている制作者から出ているというポイントはかなりプラスに働くようです。ゲムマに何度も出る、事前の広報活動を頑張る、などなど、とにかく名前を知ってもらうことはとても大事ということですね。
試遊とかチラシとかの宣伝効果
試遊は4割弱、チラシは3割ぐらいの方がある程度プラスの判断材料にするようです。試遊は人的リソースを割きますし、チラシをするのもタダではないので、宣伝効果の評価に困ったら参考にしてください。
その他重視すること色々
他にも様々なご意見を頂きました。本当に数が多くて全ては紹介しきれないので、私が気になったものをいくつかピックアップしてみたいと思います。
箱絵やカードイラストなどもですが、ゲームを広げた時の雰囲気を見て選んでる気がします。
これはなるほどと思いました。確かにあるかも。
個々のコンポーネントのデザインももちろん大事ですが、ゲームを広げてみた時の見た目の良さというのはかなり惹かれるポイントになり得ますね。
遊んだ際のメンバーの表情が浮かぶようなもの。コンセプト(目的)が明確なもの
パッケージやブースをぱっとみて見てコンセプトが頭に入ってくるかどうか
説明書がわかりやすい(ゲーム内での動きが想像できる)
実際回してみないと何をしたいかがわかりづらいゲームより、何をしたいかがわかりやすいゲームの方が圧倒的に手に取りやすい。
製作者さんがすごく楽しそうに説明してくださること。
Twitter等で自薦していると作品への愛を感じる。
作者の、製作の意図や方針、熱意
ブースの雰囲気がよくないと買う気になれない(ブースが簡素すぎる、作者の熱量がない、過剰な話しかけ)
作者が本当にそのゲームを面白いと思っているかどうか、というのは些細なところから感じ取ることができます。自信作なら手に取ってみたくなりますよね。
事前に試遊会で遊べると判断がしやすくなります。
TwitterやYouTubeなどの前評判
前日会などの評判
事前に開催される試遊会で一足先にお披露目する機会があると、それも結構判断材料にできるとのこと。遠方の方は厳しいかもしれませんが、近場でやっているという情報を手に入れたら足を運んでみるといいかも。
キャラ絵などで魅力を出そうとしていると思えるものには、むしろ魅力を感じません。
同人作品でグラフィックがあまりに美しいと、ゲームデザインにかけた工数が少ないことを疑うため、マイナス材料になります。
中にはこんなストイックな意見も。中身で勝負してほしいという骨太ゲーマーも一定数います。
予算は?
最後はお財布事情についてです。
予算○万円超が半数以上!?
これはゲムマ参加者を完全に甘く見ていましたね……。なんと中央値20,000円以上ということで、相当やる気満々の方が多いようです。10万円超の予算を用意してくる猛者も。
内訳は意外と堅実? 買うものは事前に決まっている
事前に購入を決めていたものが半数以上を占める、という方が6割近くいるということでした。こんなことを書くとビジネスっぽくなってしまいますが、ゲムマが始まる前から商戦は始まっているというのがよくわかります。
ちなみに:予算オーバーしましたか?
お財布ガバガバの人間が4割近くいます。いや、気持ちはわかるよ。
最後に一言
これって普通に有料記事級の内容な気がする。
※本記事で扱っている内容はアンケートの内容のうち一部を抜粋したものになります。全アンケート結果の生データを閲覧希望される方は、bon.appetit.artworks@gmail.com 宛にメールでお問い合わせください。(本件に関してtwitterのDM経由でのお問い合わせは全てお断りさせていただきますのでご了承ください)
お返事にはお時間を頂く場合がございます。