【ボドゲレビュー】Perfumery(パフューマリー) – ドラフト、コンボ、拡大再生産。香水を作るおしゃれボードゲーム

なんとツイッターのフォロワー様から誕生日プレゼントとしてボードゲームをいただきました! 今回はこちらのレビューです。

また花系のボドゲです。欲しいものリストにそんなんばっか入れてるので、そりゃそうなるよねって感じ。実は前から(見た目100%で)欲しかったゲームなのですが、ついに念願叶いました!

どんなゲーム?

限られた原料から香りの原料成分を抽出、多種多様な香水を製造し、香水ブランドとしての名声を得るゲームです。

一つ一つの香水に異なるフレーバー。おしゃれ!
  • プレイ人数:2~4人(1人プレイ対応)
  • 対象年齢:14歳以上
  • プレイ時間:40~60分(商品記載。実際はもう少しかかるかも)
  • 版元:TACTICAL GAMES
  • 発表年:2020/12

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザイン:おしゃれの擬人化。100点(なお満点は5点)。

運要素:ワカプレの宿命。強い人は強い。

その他:ワーカープレイスメントなのにびっくりするほどコンパクトな箱。
広めのプレイスペースが必要。100cm×100cm以上推奨。
カードスリーブはユーロサイズ。
細かいコンポーネントを含むため子供に注意。

こんな人にオススメ

  • ワーカープレイスメントをやってみたいけど、重いし時間がかかるので敬遠している人
  • 拡大再生産が好きな人
  • 最近香水をつけた人(スタートプレイヤーが取れるため)

プレイ風景

プレイヤーは新しく立ち上げる香水ブランドの調香師。香水カードに書かれている香水を作るごとに、そのカードの下部に書いてある点数が得られます。

まずはカードをピックしましょう!

香水に関する用語集

このゲームでは香水を扱う人の間で使われる独特の用語がいくらか出てきます。以下の説明でも触れますので、せっかくですから雰囲気を味わうためにもおさえておきましょう!

  • ノート: 香調。香りのタイプを表す言葉です。ジャンルによる分け方(シトラスノート、アンバーノートなど)や、性質による分け方(トップノート、ベースノートなど)があり、どちらにもノートという言葉を使います。
  • トップノート(または、単にトップ): つけてすぐに香ってくるタイプの香りのこと。揮発性が高い香り。シトラス系はここに当てはまる香りが多いです。
  • ミドルノート(または、単にミドル): トップノートの次に香ってくる香りのこと。
  • ベースノート(または、単にベース): 最後まで残る香りのこと。残香性が良い、という表現もします。動物性の香りや樹木系の香りが比較的多いです。
  • フローラルノート: 花系の香り。バラ、ラベンダー、ジャスミンなど、馴染みの深いものも多いです。
  • ハーバルノート: 草木系の香り。だいぶざっくりした分け方で、グリーンノートやウッディノートなど、もっと細分化していることが多いです。
  • アニマリックノート: 動物系の香り。あまりなじみがありませんが、ジャコウ(ムスク)やリュウゼンコウ(アンブロキシド)などがあります。
  • シンセティック: 合成香料のことです。だいたい天然より合成香料の方が香りは強く簡単に出せますが、合成香料だけでは微妙なニュアンスを出しづらいことが多いです。

必要な材料は、トップノート、ミドルノート、ベースノートの3種類に分けてカードに書いてあります。

例えばこのカードだと、トップとベースにそれぞれ花(フローラル)と草(ハーバル)が1つずつ必要です。

……が、プレイヤーは最初の時点では各ノートごとに花の材料1つずつしか持っていません。

そこで今持っている素材から「抽出」を行い、新たな材料を得たり、既に持っている材料を別の材料に変換したりして、必要な材料を入手できるようにしていきます。

たとえばこのようにカードを配置すると……

トップは 花 → 花草

ベースは 花 → 花花 → 花草

のように変換を繰り返して、より多くの材料を手に入れることができるのです。

手番が進むと手に入る材料もどんどん増えていきます。拡大再生産の醍醐味ですね!

香水を作る時間は、全員が手番を使い切った時点でまとめて行います。先程の抽出(変換)作業を行い、この時点で得られる材料を手元に集めます。そして、そこから作れる香水を作り、点数にします。

ちなみに、余った材料はターンを持ち越せません。使わなかったものは揮発してなくなってしまいますので、材料はその1ターンで全て揃える必要があります。この辺りにも香水ならではのこだわりが。

総評

2~4人用ですが、バランス的には4人プレイがおすすめですね。ワーカープレイスメントゲームにしては比較的易しい部類だと思うので、ワカプレ入門者向けかもしれません。

山札がなくなると終了なのですが、実際にやってみたところ「あれ、もう終わり!?」みたいな声が散見されたので、持っている手数を考えると実は結構慌しいです。のんびりしているとすぐ手数が足りなくなるので、計画性を持って挑みましょう。

これは拡張が欲しいタイプのゲームですね! 技術があるなら作ってしまってもいいかも。

おまけ

これをきっかけに実際に香水を試してみようかな、と思ったら以下の記事で紹介しているお店がおすすめです。初めてでも気軽に入れる香水専門店で、通販も行っています。

ついでに香水の匂い当てゲームにも挑んでいますので、ぜひ見てみてください。衝撃の結果。


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