「ワードゲーム」。言葉遊びをテーマにしたボードゲームの1ジャンルで、ほとんどプレイスキルに左右されないことから初心者も交えて遊んでも楽しいタイプのゲームです。私は普段じっくり頭を使うようなゲームを多く遊ぶので、このタイプのゲームを手に取るのは珍しいのですが、今回は縁あってこんなゲームを入手しました。
三ツ星まかろん作「ああ、1文字足りな」のご紹介です。
どんなゲーム?
お題に合った言葉を手持ちの組み合わせだけで上手く作ろう! 柔軟な発想が試される、新感覚ワードゲームです。
- プレイ人数:2~6人(2 or 3チームに分けられるなら何人でも)
- 対象年齢:6歳以上
- プレイ時間:20分
- 原作:三ツ星まかろん
- 発表年:2023(ゲームマーケット2023秋新作)
チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。
デザイン:毎度のことながら同人作品とは思えないセンスのカードデザイン。私個人としてもとてもお気に入りです。
盛り上がり:盛り上がるんですが、考えている最中はマジで全員黙ります。蟹食ってるみたい。
その他:カードスリーブはTCGサイズ(63×88mm)36枚。
デザインもさることながら、ボドゲレビューとしてはあまり書かないことですがタイトルのネーミングセンスがとても秀逸! 「名は体を表す」とはこのことですね。ゲームの見た目から連想されるタイトルとかではなく、ゲームをやっていてついポロっと出てしまう一言をそのままタイトルにしてしまうというのはなかなか類を見ません。
こんな人にオススメ
- 言葉遊びが好きな人、得意な人
- 年齢や趣味嗜好がバラバラの人とでも同じくらいのレベルで遊びたい人
- ヒラメキ力を鍛えたい、試したい人
当サイトではWeb謎解きを公開していますが、謎解きの発想に近いタイプの頭の使い方が求められるので、謎解きが好きな人は是非一度プレイしてみてほしいですね!
記事執筆時点で残念ながら通販の取り扱いはないようです。
プレイ風景
「ああ、1文字足りな」は、持っていることばカードを使って、お題に合った言葉を作るゲームです。
まずは例を見て頂くのがわかりやすいでしょう。
こんな風に、ことばカードを組み合わせてお題に沿った単語を作るゲームです。
ことばカードは使っていい母音、小文字、ー(伸ばし棒)に分類されています。言葉のなんとなくの響きから単語をひねり出す、みたいな頭の回転が試されるゲームですね。
お題カードを1チーム1つピックして、ことばカードを9枚ずつ配ります。
3分のカウントダウンと同時にことばカードを表にして、ゲームスタート! 一斉にお題に合った言葉を作ります。
作れる言葉を思い付いたら、文字数を宣言しましょう。
たとえばこの例では、お題「動物」で「カンガルー」を作ったので、「5」を宣言します。
3分の制限時間が終了したら、各自完成した言葉を発表して、判定します。
ルール通り言葉が作れていれば点数になり、文字数が長ければ長いほど高得点です。また、最初に最長の文字数を宣言したチームはさらにボーナス点が入ります。大きい数字を宣言した方がいいのはもちろんですが、短い言葉でも点数にはなるので、とにかく思いつき次第小さくても何でもいいので宣言はしておいた方がいいですね。3分あってもそう何個も思いつかないので。
お題は「鳥」「野菜・果物」のようなわかりやすいものだけでなく、「つよいもの」「かわいいもの」のような多少大喜利でねじ伏せないといけないようなものもあるので、判定で盛り上がることもしばしば。
総評(実際どれくらい難しいの?)
どうでしょう? 簡単そうに見えますか? 私のプレイした感想は、だいたいできて3文字か4文字。5文字できたら上出来です。
カードの枚数が絶妙で、全ての母音が満足に使えることは稀です。お題が悪ければそもそもいい言葉自体を思いつきません。プレイ中何度も頭を抱えることでしょう。そしてこう口にするのです、「ああ、1文字足りな……」と。その分ピッタリハマった時の快感はクセになります。謎解きが得意な人やラッパーなど、言葉遊びが得意な人に是非遊んでみてもらいたいですね。
ちなみに……
このゲームに入っているカードでは「ああ、1文字足りな」ということができません(「い」が足りない)。そんなところまで1文字足りな。
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