海外製の輸入菓子はMade in Japan 菓子に勝てないのか?【KALDI 珍食漁り】

スーパーの棚に、似たような見た目のチョコレート菓子が2種類並んでいる。

片方は日本企業の製品。もう片方は輸入品。(現実にはそんなことはほぼないが)値段は同じだとする。どちらを取るだろうか?

おそらくほとんどの人が、条件が同じであれば前者を取るだろうと思う。それは日本人好みの味である可能性が高いだとか、なんか根拠はよくわからないけど安全だと感じるだとか、そういうところによるものが大きいだろう。

しかし、ちょっと待ってほしい。我々は無意識のうちに国産のお菓子に飼い慣らされているのではないだろうか。そりゃ日本のスナック菓子のおいしさが世界的に見ても非常に高水準であることは事実らしいが、それは海外のお菓子がすべからくクソマズいということを意味するのではない。6割ぐらい(※筆者体感)のお菓子は珍妙奇怪な見た目と味であっても、ごくわずかな大当たりが紛れていてそれに日本人が気付けていない可能性があるのではないだろうか?

今回はそんな輸入菓子を興味の赴くままに自由に買って、そして食べてみる珍食レポート。連れの海外製お菓子絶対受け付けないマンにも協力(?)してもらい、日本のお菓子に勝てる輸入菓子はないかを探してみよう。

今更紹介するまでもない人気店 KALDI ららぽーと新三郷店

ここはコーヒーと輸入食品の専門店、KALDI ららぽーと新三郷店お隣のクソデカIKEAの記事もあるのでそちらもどうぞ)。独特な店内レイアウトと商品ラインナップがちょっとしたテーマパークのような演出で目を惹く。根強いファンも多いだろう。

初心者が輸入菓子を買うならまずはここだろう。というのも、ドンキやもっと輸入食品の色が濃い個人商店などと違い、(たぶん)コスパ<品質を取っているタイプのお店だからだ。ただ安いだけの輸入菓子はマジで地雷だらけなので、多少値が張っても最低限の味が保障されていそうなところがいい。

今回選んだ基準はお値段(単価)。というのも、海外から来たお菓子にはもれなく送料がかかって法外な値段になっていることが珍しくない。送料を乗り越えて安く、それでいて国産のものと遜色ないレベルでおいしい海外製のお菓子など、はたして存在するのだろうか?

挑戦者(輸入菓子)たち

ボルグレーブ スウィートトゥース チョコレートバニラ

最初の挑戦者はこちらのクッキー、Borggreve Biscuit Factory社の “SWEET TOOTH” CHOCOLATE VANILLA。ドイツ製で、お値段は198円/200g。これは日本のお菓子と比べてもなお安い部類。

しかし肝心なのは味。早速食べてみる。

  • バターが半分ぐらい入っている気がする(そんなことはない)。
  • クッキー系にはとりあえずシナモン風味をつけておかないと気が済まない
  • 脂が舌の上でざらつく感じがする
  • (どうでもいいが)個包装せず雑に袋に入っているので砕けた細かい粉がいっぱいくっついている

海外のお菓子によくある特徴をしっかりおさえている。クッキーとショートブレッドの中間のような感じ。模範的。

個人的には問題なく食べられるが、海外製お菓子アレルギーの人には既に来るものがあるらしく、食べさせてみたところやっぱり日本のお菓子がおいしい、と言われてしまった。

メルバ レモンホワイトチョコレートクッキー

続いてはこちら、Merba White Chocolate Lemon Cookies。パッケージ的に期待できそうだったので、お値段はやや高めだが買ってしまった。399円/150g。結構な理由がないと手を出さない値段ではある。

シトラスの香りが強く、おいしい。しかし材料的にはかなり重たいクッキー。個人的には結構高評価。

コストコで買えるアメリカンクッキーの味を知っている人ならわかると思うが、あれよりは明確においしい。ただやはり値段がネック。安ければ気軽にリピートできるのだが……。

黒トリュフポテトチップス

実はおいしいんじゃないかと思って買っておいたのがこれ。マレーシア産だがKALDIブランドなので期待できるのでは?お値段は178円/60g。普通のポテチと比べるとさすがにやや高めだがそれでもこの程度なら良心的だろう。

う~ん。ニンニクだこれ。

すごい強烈なニンニク味がして、最後ほんのりとトリュフの香りがする。ただ若干香りのつけ方が甘いような、ともすれば最後若干くさいだけに終わりかねない。

ただニンニク風味はかなり強めについているので、ニンニク好きならアリだろう。逆にニンニクが苦手な人は絶対に手に取ってはいけない。

イケア チョコレートフィリングビスケット

なんでIKEA?と思ったかもしれないが、隣のクソデカIKEAで売っていたので買っておいた。こういうのを見るとつい買ってしまうのが悪い癖(自分で全部食べるからいいんだけど)。

ちなみに、98円/176gなのでべらぼうに安い。

家具屋のビスケットがおいしかったらとんだ大穴だが、はたして……?

まあ、、、そんないいもんではないわな。

一応擁護しておくが、海外製のクッキーとしてのクオリティは普通。断じて特別マズイものではないし、別に日本人でも気にせず食べられる。でかい缶入りの安いアソートクッキーがだいたいこんな味。

ただまあ当たり前だが味を日本人向けに作っていないので、とりあえずビスケット部分はシナモン風味、チョコレートフィリングの味も独特なあたりはしっかり抑えられていて、好みでない人は受け付けないだろう。

話のネタにはなるかもしれないので、一回買って人の家に持っていくぐらい?

平和堂 まぜこぜクッキー プレーンとチョコチップとココア

最後はこちら。これもKALDIで販売していた。358円/310g。

写真を見て、「おや?」と思ったかもしれない。これは普通に日本製である。というのも、これは実験用。これを何も言わずに海外のお菓子と一緒に置いておいたら、海外製お菓子受け付けないマンはこれだけが日本製だと看破できるだろうか。

はたして……?

「これだけはなんかいける気がする」

簡単に見破った。自分でも食べてみるが、実際おいしい。バターの使い方が重っ苦しくないし、後にべっとりと残らない。これが日本製。Power of Made in Japan.

まとめ

海外製お菓子絶対受け付けないマン「いかがでしたか?(煽り)」

そう、日本製のお菓子は強い。KALDIに行って日本製の見慣れないお菓子を掘り起こすと、だいたい他のお菓子よりおいしい。それでいてここは日本、法外な送料もかからない。お土産に日本のお菓子を山ほど買っていく外人が少なくないのも頷ける。

みんな、日本のお菓子を食べよう。

※これの買い物をしている時海外製お菓子絶対受け付けないマンにとても悲しそうな顔をされたので、残念ながら多分続編はないです。