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しばらくサイトの更新が滞っていましたが、実は先週新型コロナに罹患してぶっ倒れていました。今回はその時にもらった薬のお話でもしようかなと。
症状が出始めたのは先週末で、明らかに既に陽性の診断が出ている身内から感染している状況だったのでほぼ100%コロナであることを確信していましたが、とにかく病院にかかることに。
喉の痛さが本当に絶望的で、喋ることはおろか飲み食いもろくにできなかったので意思疎通を取ることがもう億劫だったのですが、とにかくこういう状況なんです、となんとか説明。とりあえずコロナの検査キットで判定すると同時に、ソッコーで隔離室に移動されてしまいました。あ~まあコロナでしょうね~、みたいなテンションでした。それはそう。
それでなんやかんやとあり、なんか特殊な薬を出すということで同意書にサインを求められました。まあ効くなら何でもいいからくださいな、とテキトーな気持ちでサインして帰ってきたところ、領収書を見た我が家のねこから衝撃の一言が。
5万円の薬
「なんかすごい高い薬もらったんだね?」
「は? ……740点!?」
点数に関して細かい説明はありませんでしたし、薬局で実際に支払ったのは920円だったので、言われるまで全く気が付かなかったのです。
ご存知の通り、医療費は1点=10円で計算される単位で記載されています。普通の薬だとだいたい1錠あたり4点や5点、皆さんの良く知るロキソプロフェン(ロキソニン)だと10点前後とかそんなもんです。それが1錠で急に740点とか書かれたら誰だって仰け反ります。これを7錠処方されたので、しめて740×7=5180点。軽い気持ちで5万円超えです。
9月末までは公費負担の対象になっているため、無料で処方してもらえたのですが、それ以降はどうなるかわかりません。仮に3割負担だとすると15,000円自腹ということになります。
まあ……冷静に考えるとこれが税金から出ているとすれば単純に税金5万円以上還元されている(?)ので、やさしいシステムですよね。
実際どれくらい効くのか
実際緊急承認された新薬となるとその効き目のほどが気になりますが、SARS-CoV-2による感染症の5症状が快復するまでの時間(hr)の中央値(原文ママ)を192.2→167.9時間にする程度の効き目です。
これをどう見るかはその人次第だと思いますが、回復を1日早めるという意味で言うなら、インフルエンザに対するタミフルとかも似たり寄ったりです。コロナの症状が一番重い時期にこれをもらって、期待していざ調べたらなんだその程度か、ってちょっとがっかりしてしまいそうですが、こんな世界を騒がせるような重い感染症に劇的に効く薬なんてありません。
ちなみに副作用はというと私はしばらくやたら便が緩くなりましたが、多分同時に処方されていた酸化マグネシウム錠の効き目なので、ゾコーバ特有のそれには付き合わされることはありませんでした。
逆に何が効いてるんだろうと思いながら毎日飲んでいたくらいです。残念ながら、何かが効いている実感は全くと言っていいほどありません。実際自分のよく知らないところで効いてはいるんでしょうけど。
【結論】タダでもらえるならいいかな、ぐらい
この薬を処方されるかどうかは担当医の裁量です。年齢や性別、他に飲んでいる薬がある、アレルギー持ちである、など個人の事情を勘案して、同じ症状でも処方されないこともあります。また、この薬を持っている薬局が近所にあるかどうかというのもその時の運らしく、私は実際かかった病院から「この薬局は在庫があるので、ここに行ってください」と最寄りでない薬局を指定されました。
なのでこの薬が出ても出なくてもなんかそういうもんなんだなと思っておけばいいです。正直、特に利益も不利益もないので。
緊急承認薬なので処方される前に同意書のようなものを渡され、その内容に意義があれば同意しない(処方されない)ということも一応可能です。が、この薬を飲んで別に悪い影響があるわけではないので、もらえるならもらっておいていいと思います。
ただ前も書いたようにこのままの値段で自己負担3割になったら……私ならもらわないかもしれません。
この記事の内容はあくまで個人の感想です。実際の処方、服用にあたっては、担当医および薬剤師の説明に必ず従ってください。