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東京から飛行機で1時間40分。「試される大地」こと北海道に、2泊3日で遊びに行ってきました。
北海道旅行であれも行きたいこれも行きたい、と言っていると、あまりのスケールの広さに予定が立てられなくなりがちなもの。天候不順や施設休業など色々なトラブルこそあったものの、充実した3日間を送れました。今回は旅行レポの前編になります!
今後北海道旅行を計画する方の参考になれば幸いです。そして何より、私と同じ失敗をする人を一人でも減らせることを祈って……。
※誤解の無いように言っておきますが、旅行自体はとても楽しかったです。
※記事中で使用している写真は、周囲に十分配慮の上、他人の邪魔にならない場所でのみ撮影しています。
Contents
北海道のど真ん中 旭川
飛行機は羽田発旭川着の便を利用しました。まずは道央・旭川へ。
この便は修学旅行の団体と被ったため、Jクラス(JALのビジネスクラス)にアップグレードしました。めちゃくちゃ広いし、座席をフルフラットにできる(完全に横になれる!)のは日頃疲れがたまっていると魅力的ですね。空席さえあれば当日でも+1,000円でアップグレード可能です。
最初にして最大のハプニング:旭山動物園がやってない!?
そんなこんなで旭川に到着。まずは移動の要であるレンタカーを借ります。ここでいきなりハプニング発生。
旭山動物園って、4月のほとんどの期間は冬季営業→夏季営業の移行期間で休園しているのです。
旭川に行って旭山動物園がないって、他なんか見るところある? 早速行き詰まりました。下調べはちゃんとしましょうって話なんですが、まさかこの規模の観光名所がやってないことがあるとは……。
もっと気になったのが、あの修学旅行生、どこ行ったんだろう……、と。
レトロな雰囲気の絶品スープカレー、奥芝商店
ハプニングはさておき、時刻は既に13時過ぎ。朝はほとんど食べていないのもあり、昼食にはかなりいい時間になってしまっています。北海道出身の食通の方に事前にオススメされていたスープカレーを頂くことにしました(この方には以前にもおいしいお酒をお送りいただいていて、大変お世話になっています。その時のレポはこちら)。
ナビで案内されたのは普通の住宅地。ほんとにこんなところに店が?と訝しみつつ車を走らせると、ありました。
奥芝商店 旭川亭です。
スープカレーにはあまり馴染みがなかったのですが、出汁がしっかり主張してきます(特にエビスープ)! どちらかというとカレーよりはラーメンのような楽しみ方をする食べ物なのかも。具だくさんでボリュームも大満足でした。旭山動物園からはやや遠いですが、もし近くまで来られるならぜひとも味わいたい逸品です。
伝承の地、神居古潭(かむいこたん)
旭川、あまりにも見る場所がないので(ナチュラルに失礼)、史跡に足を運ぶことにしました。
神居古潭は旭川市街から国道12号を少し東へ進んだ先にあります。地図で見ると周辺には本当に何もないです。
石狩川の蛇行部に位置する神居古潭はアイヌ語「カムイコタン(神の住まう地)」の音写。伝承については現地の案内が詳しいです。旭川八景にも指定された名勝で、特に秋は紅葉が美しいとのこと。
函館本線がここを通っていた頃の遺構でもあり、当時の駅舎と走っていたSLが展示されています。
……が、悪天候の為か吊り橋が通行止。手前側で記念撮影です。
北海道有数の温泉街 層雲峡
他にすることもないので、早々に切り上げて温泉旅館でゆっくりすることにしました。この日の宿は北海道有数の温泉街、層雲峡。
旅行予約サイトで調べるとだいたい「旭川・層雲峡」で一括りにされるのですが、正直「なんでこれが一括りなの?」って思うほどの長距離移動でした。大雪山国立公園の山麓部に位置し、道中は山の天候の移り変わりの激しさをもろに受けます。運転には気を付けて。
層雲峡観光ホテル
層雲峡地区に入ってすぐに位置するホテルです。
入るとすぐに出迎えてくれたのが……
熊。
そして温泉むすめの等身大パネル。そういえばそんなんあったなあ……。
※温泉むすめ「雪・キャニオン・層雲峡」の紹介はこちら
こちらの売りは何と言っても特大の混浴露天風呂があるところでしょう。入浴には専用の着衣を使用します(水着などの持参は不要、というか不可)。いまどき混浴は自治体の条例で禁止されているところも多い中、貴重です。
風呂なのでもちろん写真はないんですが、本ッ当に広い!! オフシーズン、平日という条件が重なったというのもあり、貸し切り状態でした。
ちなみに泉質は箱根なんかで見られる硫黄泉ですので、写真で見るのと違いお湯は白濁しています。
そして夕食はなんとこんなところで出会うと思わなかったビュッフェスタイル。なぜかタラの芽の天ぷらというレアメニューが並んでいて、私は無限にそればかり食べてました。
個人的にはホテルには大満足です。
多少の雨なら行くべし。雲に包まれた荘厳な水簾、銀河・流星の滝
2日目の道央はあいにくの小雨スタート。山間部なのも手伝って4月中旬でもちゃんと寒い(4℃)。
層雲峡自体はほとんど何も見ていなかったので、層雲峡の名勝、銀河・流星の滝へと向かいます。
駐車場が広くとってあり、団体観光客も多い場所ですが、朝一で来たので見事に無人でした(売店も準備中)。さらに滝の上の方は悪天候も手伝って雲がかかっていて幻想的な雰囲気に。
さすがに徒歩20分の展望台へは行きませんでしたが、悪天候だからと言ってあきらめるようなスポットではないなと思いました。
花の大地 美瑛・富良野
冬季営業は終わり、花にはまだ早い。アルパカだけがいる美瑛
車を南に走らせ、美瑛町へ向かいます。
美瑛と言えばやはり花畑の景観が有名です。ですが、北海道の4月というと気温はまだせいぜい10℃前後。雪こそなくなりつつあるものの、まだまだ花が咲くような気候ではなく、完全にオフシーズンです。同じ美瑛の青い池はまだ寒く、天候不順のため湖面が見えずとの報告。
そんな中唯一?営業していたのが四季彩の丘。
もっとも、園内はスタッフを除きほぼ無人。最大の見どころである展望花畑もまだ土色です。
しかし、ここにはアルパカがいました。
餌やりもできますが、餌の入ったかごを持っているだけでめちゃくちゃ見られるし、なかなかあげないでいるとツバを吐かれます。うーん、かわいいのにな。
ちょうどいらっしゃったスタッフのお姉さんに色々教えて頂きつつ、気ままなアルパカたちの様子を楽しませてもらいました。
ニングルテラス、妖精が住まう森
さらに車を南へと走らせ、続いてやってきたのはニングルテラス。
場所は富良野プリンスホテルと同じ。共通の駐車場を利用できます(無料)。
ここは何?と聞かれたら……実用的には小型のショッピングモールですが、ハンドメイドショップの集落という表現があっているかなと思います。
あいにくの雨で、ここもやはりオフシーズンだからかお客さんは無人に近かったです。店舗によって営業日・営業時間はまちまち。お目当てのお店がやってないということもあるので、もしここだけはどうしても見たい!というところがあれば下調べはしっかりした方が良いでしょう。この時も2,3割ぐらいのお店は閉まっていました。
このログハウスのひとつひとつが、作家さんによるハンドメイド作品のショップです。ひとつひとつ巡らせていただきました。外観こそ同じログハウスながら内装は店主のさじ加減で十人十色という表現がぴったり。お店によっては店主さんが作品の解説をしてくださるなど、対面だからこその温かみを感じられる一幕もありました。世界にたった一つのおみやげを探しに行ってみてはどうでしょうか?
店内は撮影禁止のところが多いですが、撮影OKを頂けたお店で写真を撮らせて頂きました。
ちなみにこのシマリスちゃんはAmazonでもお迎えできるみたいです。商品リンクはこちらから。
おいしい食べ物は4月でも生きていた!富良野チーズ工房、富良野市ぶどう果樹研究所
そうこうしているうちにまたお昼時になってしまいました。ニングルテラスの地図に映るくらい近くに富良野チーズ工房があり、そこで美味しいチーズを使ったピザが食べられるらしいので、そちらへ(改めて思うのですが、我ながら無計画ですね)。
ここではチーズを製造しているところを見学できます(申込不要)。さらに申込でチーズ作り体験もできるとのことでした。でも今回の主目的はおいしいピザ。
折角ですので、5種のチーズ盛りのピザをいただきました。1,950円(税込)。お好みで唐辛子オイルとハチミツソースをかけていただきます。チーズもさることながら、ハチミツソースとの相性が抜群!
そしてお土産に富良野ワインを、ということで富良野市ぶどう果樹研究所へ。
こちらは富良野産のぶどうを100%使ったふらのワインの製造元。ワイン工場の見学や、ワインの試飲ができます(もちろん私は運転者なので飲めませんでしたが)。
普段お酒はほとんど家に置かないのですが、ショップを眺めていて、あるワインにものすごく惹かれてしまいました。しばらく悩んだのですが、買わない理由は値段だけだったので思い切って買っちゃいました(そういうマイルールです)。
アイスワイン、”F” ルージュ 2020!(撮影は2日目の宿泊地)
貴重な国産アイスワインです。1本200mLで、お値段は5,500円。なにかの記念日にあけたいと思います。
アイスワイン以外にも富良野産ぶどう100%仕様のワインはたくさんあります。楽天などで通販可能です。リンクはこちら。
富良野と言えば富良野バーガー?
余談ですが、名前だけは知っていた富良野バーガーはなんと夏季しかやってないらしいです。4月上旬はまだ休業中。なんてこった。でもネットのレビューを見る限り●●がすごいらしく、まあ行かなくて良かったかなという気持ちに。気になった方は「富良野バーガー」で検索してみてください。上位にアレがサジェストされますので。
前編まとめ
ハプニング続きの前編でした。来年の今頃に北海道旅行を計画されている方がいらっしゃったら、4月だけはやめておけ、と強く忠告させていただきます(笑)。やはり6~8月がベストでしょうね。
どうしてもこの時期しか空いてなかった、という方はよかったら私の通ったルートを参考にしてみてください。景観を楽しむのは天候によってかなり厳しくなることも考えられますので、おすすめは富良野周辺のグルメ巡りですね。