【ボドゲレビュー】ハツデン(itten-games) – あなたの街に電気を届けよう。電気をテーマにした2人対戦ゲーム

今回ご紹介するのはモダンでデザイン性の高いゲームを多数出している、itten-gamesさんから。

今あなたが使っているスマートフォン、パソコン、タブレット、みんなこれがないと動かないけれどなかなか意識する機会がない、電気にまつわるボードゲームです。

「ハツデン」のご紹介です。

どんなゲーム?

5種類の自然エネルギー(太陽・地熱・風力・水力・バイオマス)を利用した発電所をつくり、街への送電網を完成させてください。
ライバルより多くの発電をして技術力を競うと同時に、自分の担当する2つの街に、ちょうどよい電力を供給しなければなりません。
さあ、特殊技術もうまく使いながら、スマートな“ハツデンエンジニア”を目指してください。

発電所をテーマにした、2人用対戦ゲームです。

  • プレイ人数:2人
  • 対象年齢:10歳以上
  • プレイ時間:30分
  • 原作:itten-games
  • 発表年:2017

チャートは当HP独自の採点基準により作成しています。
全体的に右に寄っているものほどパーティーゲーム向け、左に寄っているものほどじっくり考えるボドゲマニア向けです。

デザイン:無駄のない、テーマと調和のとれたデザインです。科学技術館とかにおみやげで置いてほしい。

運要素:互いに慣れてくるとものすごい運ゲーに感じます。1ゲームが軽いので、勝っても負けても楽しく遊べます。

その他:所要時間は箱記載の時間より短いです。

こんな人にオススメ

  • スキマ時間に軽く遊べるゲームが欲しい人
  • 小学生ぐらい向けの環境問題の教材として?

プレイ風景

発電所を建てて、あなたの街に電気を供給しましょう!

自然エネルギーカードは左から火力発電所、バイオマス発電所、風力発電所、水力発電所、太陽光発電所に対応しています。

2列5行の場に発電所カードをプレイしていきます。発電所カードは発電所の種類に応じて5色あり、それぞれ対応する列にしかプレイできません。

発電所カードにはそれぞれ、1~4の規模(発電力)があります。

最大の発電力を持つ4のカードをプレイすると、ゲームを少し有利に進めることができる特殊技術カードを手に入れることができます。

カードをプレイしていくと、送電線がつながって街に電気が届けられる様子が見事に表現されているのがオシャレポイントです。

対応する発電所カードを持っていない、あるいは持っているけどプレイしたくない場合は、発電所カードを裏向きに置くことで発電力0のただの送電線を建てることもできます。裏面のデザインも無駄なく使っていくスタイル、ステキ。

建てられるのに建てたくないことなんてあるのか?と疑問に思うでしょうが、街が必要としている電力はぴったり10です。多すぎても少なすぎてもいけません。

横1段の発電力の合計がぴったり10なら勝利点1点を得られます。9か11でもなんとか大丈夫ですが、この場合は0点。8を下回るとペナルティで-1点です。段の発電力の合計が12を超えてしまった場合、その場でどこか一か所の発電所を潰して(裏返して)送電線にしなければなりません。

さらにさらに、自己都合だけで建てていてもゲームには勝てません。

ゲーム終了時、対戦相手と発電所1種類ごとに発電力を比べて、より大きい方が勝利点1点を得ます。

風力発電と太陽光発電はこっちの勝ち、バイオマス発電と水力発電はあっちの勝ち。火力は引き分けです。自分の街の供給も満たしつつ、上手くエネルギーを取捨選択して、より多くのタイプの発電所で対戦相手の規模を上回りましょう!

総評

自分の街の都合も調整しつつ、相手の発電量にも気を配る。簡単にインストして即遊べる対戦ゲームとしてシンプルにまとまっています。ほしいカードがぴったり引けると気持ちいい!

数年前のゲームマーケットで試遊させていただき、面白かったのでその場で入手した品ですが、今でも時折遊ぶ機会があり、色褪せない名作です。

電気はいいものだなあ。


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